あっ、恥ずかし

ash20042004-08-24

俺の家の前の駐車場は規模はそれなりに大きいものの、そこへ行くまでの道が正味クルマ2台分しかなくてかなり狭い。
正味2台分というのはつまり、ギッチギチに並ぶしかできないということで、普通サイズ同士でも相当注意しなければすれ違えないし、
少し大きな、例えばごみ収集車などとすれ違う事は不可能だ。
道の両側は塀で囲われ、内には住宅が密集してるから騒音などに関しても気を遣わなくてはいけない。
まぁそんな説明は大して内容に関係がないのだけれど、自動車を運転する上で一番気を付けなければいけないのは、駐車場からの発進〜通りに出るまでである。
特に駐車場の近くに自宅がある場合は万全にも万全を期さなければならない。
というのは、周辺住民や同じ駐車場を利用する民間人だけが自分と何度も関わることになる存在なのであって、
国道246号線東名高速を走ってて前後になったクルマの運転手など、おそらくもう一生会う事はないだろうからだ。
どういうことかというと、ナメられたらあかん、と、こういうことを言っておるわけです。
駐車場で自動車が不審な挙動を示せば、それを見ていた周辺住民はなんだこの車は、運転手は、とこういう感想を抱くに決まっている。
そしてそういうのって人間案外覚えているものだし、その一回が印象の全てを決定してしまうことだってかなり多い。
よってインテリジェンス溢れる、華麗な、それでいてサイレントな挙動で仕草で発進をかまし、なるべく早く駐車場付近から逃走することが求められる。


自動車の始動直後はエンジン・ミッションともに温まっておらず本調子にない。
特にミッションが曲者で、冷えている間はギアの入りが非常に硬い。
オートマの制御も、始動直後はむやみにシフトアップしないようにプログラムされている。
そしてなにより人間が、運転者が本調子にない。運転モードに切り替わりきってないっていうの?
マニュアルの運転で言えば足の使い方が特に問題になる。


なんてことを書いていると今日の自分自身の失敗が思い起こされ、大変鬱な気分が心に翳りをつくる。
今日の発進ではいつもと大きく違う所があった。
それはパッセンジャーがいたということで、パッセンジャーを仮に55キログラムとすると、その分発進に必要なパワーは増えるわけだ。
しかし、始動直後で人も慣れてなけりゃ車も温まってない状況で
いつもの「駐車場から出る時はこんな感じでイケる」というクラッチワークをした所、車体がヒョコタン!と跳ねた。
跳ねた勢いで駐車場入り口にある鉄の板をバシャーンってな音を立てながら踏みつけてしまって。
いやービックリしたね。車体は断続的にガクガクガクガク震えるし前後のピッチングもかなり来た。
で、それをバッチリ見られていたのだな。
まず偶然ランニングをしている集団が通りかかって注視されてしまう。
そこには間違いなく当駐車場のユーザーがいらっしゃっただろう。そのランニング集団は近くにあるとある施設の人間だからだ。


ガン見されてしまった俺とロードスター、下手の烙印を押された俺とロードスター
今までは自覚していただけだったのが他人に下手と認識されてしまった俺とロードスター