俺の心にマッキー降りてきて

ash20042004-09-05

俺はマッキー(槇原敬之)があまり好きではない。
「世界でひとつだけの花」を書いたのが彼だと知った時、それまで何とも思ってなかったのがハッキリ苦手だ、に変わった。
正直弱すぎるじゃないですか、女々しいじゃないですか。
見た目は面白いし、例のお薬の件に付随したサムシングによってネタキャラとしては高ポイントではある。
ほとんど読んだ事ないが友人のを見せてもらった「かってに改蔵」でもマッキーネタにされてたし。
ワールドダウンタウンでの「局アナのマッキー兄やんと歌手のマッキー兄やん」を始めとした天丼ネタなんかは俺も大好きだ。
ただ、キャラはいいけど自分で書いて歌っている歌が正直キッツいなー!なのである。
ナンバーワンにならなくてもいい、元々特別なオンリーワン・・・ぎゃあああ、ああああ。てな言葉にならない感想を抱く。


先日来、俺は某アミューズメントパーク・テーマパークの類でアルバイトに従事しているのだが、
それで昨日が初の土曜日ということで、現場は(雨が激しく降るまで)混雑を極め、
用意した商品のストックがどんどん減り、倉庫に何度も取りに行かなければならなかったり、
次々と差し出される商品と代金をひとつひとつ整理してやっと捌けたと思ったら背後で開催している遊戯で客が群れを成していたり、
ガキはアイスを床やら他の客の服にぶちまけるわで、思わず俺はフロアの中心でおいとまを叫びたくなった。
しかもここは貨幣と物品を交換するところではなくて、それにプラスお客を楽しませなければならないため、
ガキのアイス関係の被害は笑顔で拭き取る、遊戯をやるお客を鳴り物などでなるべく盛り上げてさし上げる、などは当然しなければならず、
俺のように入って数日しか経っていない者も大車輪のごとき活躍を見せる、というか振り返って軌跡を見る時、そうなっている。


そしてそんな怒号と喧騒の中に7時間も8時間も身を置いているものだから、どうしても気が滅入ってくる時間帯がある。
そういう時は滅入る前にあった楽しいこと、笑ったことを必死に思い出そうとするのだが、
昨日は俺が初めて客との絡みでウケを取った日でもあって、それが実はちょっとどころか結構嬉しくて、
そのことを思い出した瞬間、というと若干演出過多になるが、なんと、脳内にマッキーズソングが流れてきたのである。


「僕のあげたものでたくさんの
人が幸せそうに笑っていて
それを見た時の気持ちが僕の
探していたものだとわかった」


この時、俺はマッキーの歌をキモイとも思わなかったし、むしろちょっと感動さえしてしまった。
普段に聞くと抽象的でつまんねー歌詞だな、と感じる所が、あ、実感が。わかる、わかる、みたいなことになってしまったのだ。
よく、今まで何とも思ってなかったもの(異性とか)が夢に出てくると、それから意識してしまう、というのがあるが、
俺は目覚めている時にマッキー啓示(啓示マッキー)を受けてしまったわけで、たいへん厄介なことになりかねない。
気が滅入った時に毎回マッキーズソングが流れるんじゃないか(怖い天丼だ)と思ってびくびくしている。