オススメは多摩区菅仙谷(よみうりランドの近く)

会社に入ってから、自分が色々な「情景」に過敏に反応し、感傷的な気分を催す性質であると分かってきた。
別に大げさな景色ではない。どこにでもある銀杏並木とか、ゴミ屋敷寸前のゴチャついた家の前でくつろぐ猫の一家とか、だ。
それは、自由を奪われた囚人が牢獄の天井近くに開いた小さな窓から見える空をこの上なく大事な、唯一の安らぎと思うみたいなものかもしれない。


なぜこんなに晴れ渡り空気澄み切った青空の下で俺はスーツを着て客の家に向かわなければいけないのだ、と、根底にあるのはこのような思いなのだろう。


ただ、本当に刺激を受ける景色に節操がないなぁと思ったのでメモしてみた。
今夏行った鎌倉の古い家並み、石で出来た諸々、森や、フタのない側溝を流れる水のイメージは、
いわゆるカントリー調というか、昔ナツカシ系だが(実際には俺には懐かしむ昔などないが)、
新百合ヶ丘の新興住宅地やら多摩川を渡ってすぐの東京都に広がる緑と住宅のコラボレーションごときに安らぎを感じる。
さらに以前にも書いたが、渋谷の円山町、いわゆるラブホテル街の腐ったような空気にも感覚が刺激される。
あとこれは書いても誰にも理解されないと思うが、比較的新しくできた「駅」の駅前の「感じ」がたまらなく好きだ。
横浜市営地下鉄の両端の方の駅は結構好みの物件が多い。中川、センター北、センター南、湘南台、立場といったところだ。
特に中川は緑も多く、将来的に移住したいとすら思っている。多分金銭的理由を主にして実現しないと思うが。


年末から年明けにかけて、二週間くらい自由な時間が出来そうなので、また新しい景色を探しに行こうかしら。