好きな人だから話しにくいのか、話しにくい人を好きになってしまうのか。
そんな二分法で単純に考えていいものではないけれど、
ただ、こうも顔を合わせているというのにちっとも上手く話せるようにならないというのは、
そもそも会話という関係を創造し発展させる手段の最も大きなひとつにおいて相性の悪い相手を好きになるように、
わざわざ無意識のヤツが選んでいるんじゃないかと考えたくもなる。


自分が感じている話しにくさを、何らかの刺激によって、それはその人が俺にとって綺麗とか可愛いとかいう外見的なものである事が多いが、
そいつを「特別」な感覚として理解してしまうのだとしたら、
当然話しにくいのは相手も同じなわけだから、当然コミュニケーションもおぼつかぬ俺に好意も何も抱くはずがなく、
これは俺にとって大変な不幸であるといえるのである。