読書

シンセミア 上」(阿部和重朝日新聞社


え〜今下巻の290ページくらいまで読み進めてきてるんですけども、とても面白いです。
徹底的に悪趣味なのが良い。死臭、腐臭、糞臭、血と精液の匂い、ドラッグ頻出。エトセトラ。
文体は正確無比、人物の動作の描写はとことん映画的(映像を見ているかのように、流れるように書かれている)。
でありながら地の文に口語体である「やばい」なども上手に織り込んでいる。
何と言うか、読書経験が少ないのにこんなこと書いたらバカにされるだけだろうけど、
シンセミアを読んでて阿部和重は本当の意味で書くのが上手だと思った。
発想が優れている(突拍子もない)とか刺激的なトピックを種々扱ってるとか、そういういわゆる瞬発力だけの書き手ではない、
地肩の強い作家であるという意味だ。
何が込められているか、などということはひとまず措いといて、まず文章を味わいたいと思う。


シンセミア 下」(阿部和重朝日新聞社


先ほど読み終えました。いやーひどい(笑)