乱文2

渋谷は円山町のラブホテルにしけ込んでご休憩、夜8時くらいに出てきた時に感じるまとわりつくような空気、頽廃の香り。
部屋の窓を開けると広がるビルの腐ったような裏側。屯する室外機と朽ちた看板。が渋谷という街の本質を感じさせる。
ただ最近の自分はこの夜8時くらいに出てきた時の空気を心地よく思い始めている。
すれ違う人々、渋谷で生きている人たちを横目に見、渋谷の雑多かつ装飾的な風景の中に身を置き、以前は忌み嫌っていた場所に居心地の良さを感じている。