鎌倉行程録

「12:30」
集合。
少し早めに行って駅ビル内の本屋に寄る。
鎌倉のガイドブック的なものを探すはずが、勢い余って「東京アンダーワールド」(ロバート=ホワイティング著)という本を購入。
この本に関しては旅行中一度も開く事はなかった。よって紙で出来たただの重りにすぎなかった。
しかし戦後日本の暗部を描いているということで、立読みした時は非常に面白そうだな、と思ったし、
今読んでる大崎善生の「アジアンタムブルー」の後にはたぶん読むだろう。
しかし読売新聞で町田康が推薦していた中原昌也の「待望の短編集は忘却の彼方に」も結構読みたいという意向を持っています。


「1:45」
鎌倉駅着。宿の時間まで軽く観光。
一泊二日のための全ての荷物が詰まったスポーツバッグを持って銭洗い弁天とか佐助稲荷とか。
駅からありえないくらい遠かったし暑いし重いし、この旅の行き先が不安になるくらいのノープランぶりだった。
途中で毛並みの良い日本猫と遭遇。コミュニケーションを取ろうと口笛を吹いてみたが効果がなかった。
連れの妹分が口真似で鳴いてみせると、そっちにはにゃあにゃあとテンポ良くレスポンスをした。
おそらく俺の口笛があまりに猫そっくりなので逆に警戒したのだろう。


「2:45」
小洒落た喫茶店を利用。
脱サラしてしたいコト始めてみましたって感じのヒゲ親父が一人で切り盛りする喫茶店に入った。
紅茶とオレンジジュースがブレンドされた飲み物を注文し、かなり美味だった。
本棚には茶の歴史についての書物や自動車関係の本、シェークスピアの文庫などが並んでおり、趣味性の強さを感じさせた。


「4:00」
宿に到着。
由比ガ浜まで歩いてすぐ、という旅館をとった。鎌倉という街は基本的に住宅地である。
大きめの一戸建てが多くて羨ましい。デザイン的にも凝った、あまり見たことのない形やディテールをしている。
道は車一台分くらいの幅しかない所が多い。
宿の部屋は少し古かったが広くてなかなか気にいった。


「6:30」
夕飯。
懐石料理というのをものすごく久しぶりに食った。普段食べることのない食材を、ちょっと思いつかない組み合わせで食べる。
そこには足し算ではなく掛け算の美味しさがあった。


「9:40」
入浴。
この後、布団でごろごろする内にいつの間にか寝てしまった。世界陸上内村プロデュースなど見たいテレビ番組がたくさんあったのに、大変もったいなかった。


二日目。
「8:30」
朝食。


「10:00」
宿を出発。
夜の花火大会をまで時間があるので、昼間は鎌倉を観光することにする。
江ノ電で鎌倉に戻り、小町通という有名な通りをぶらつく。
行列の出来るカレー店「キャラウェイ」や何とか言うラーメン屋、漬物屋、納豆屋、アクセサリー店、書店などを回る。
人力車にも思いつきで乗ってみた。約10分のコースを二人で3000円。すげーな。車夫の人汗臭かった。
「カラオケうたうんだ村」にも休憩がてら行ってみる。


鶴岡八幡宮にて交通安全のお守りを購入。昨今の自動車関係のトラブルがこれで終わりますように、という真摯な願いがこもっている。


「18:00」
浜辺へゴー。
花火大会の花火は由比ガ浜の沖で打ち上げられる。
なので海へ向かって歩いた。浴衣ギャルや露天商が大量に発生していた。


「19:00」
花火大会開始。
半分以上寝るという逆の意味での快挙を達成。疲れていたんですきっと。
風向きが悪く、七号玉などの大きい花火、高く打ち上げる花火は前の花火の煙によって遮られてよく見えなかった。


「20:30」
終了とともに移動開始。
ひどい混雑で鎌倉駅も入場制限。時間をおいて再トライするも状況変わらず。
浴衣で泣きながら電車に乗り込む若い女を見て、色々と思いを馳せる。


「23:00」
マンガ喫茶にゴー。
妹分のバスの時間までだいぶあったので、駅近くのマンガ喫茶に行く。
マンガは一冊も読まず、パソコンを少し触って終わった。


旅行の細かいところを書いていけるともっと楽しいんだけど、今日はかなり眠いのでこれにて終了〜。