読書

マーケティング概論」(柏木重秋編・同文館
世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上・下」(村上春樹新潮文庫
「からくり民主主義」(高橋秀実草思社
「硝子(ガラス)のハンマー」(貴志祐介角川書店
「『弱者』とは誰か」(小浜逸郎PHP新書
「『レクサス』が一番になった理由」(ボブ=スリーヴァ・小学館



「硝子のハンマー」は貴志祐介の4年ぶりの新作という事で、本屋で見つけて即ゲツトした。
やたらページ数のある割に読みやすいのは、改行が頻繁に入るからだろう(笑)
森博嗣の末期(これは私がもう読者をやめようと思った時ということで、ご本人は健在です)と同じ感覚を禁じえない。
長くする必然性も感じなければ、長丁場を持たせる体力もなく、結局改行がバンバン入る文になる。
エンタメ小説の長大化という潮流にただ乗ってみただけのような印象。
「2部にする意味あんの?」とか、「トリックが物理的には確かに可能かも知れないけど鮮やかでもなんでもないよね」といった声が、たぶん出ると思う。
セキュリティに関する情報量は多いし面白いとも思うけど、やや饒舌で、「あー調べたんだなぁ」と醒めてしまうかも。


星で言うと2つって感じ。5段階で。


貴志祐介は、私が高校生のクソ餓鬼だった頃に出た「青の炎」を読んで以来のファンです。
本になっているのは全て読んでいると思います。
私が「なるべく本を読む」癖を付けられたのもこの人あってのことでした。
それくらい自分の中では大事なポジションにいるので、次作以降も期待して待ちたいと思います。
と自己をフォローしておきたいと思う(笑)