フランシス先生といっしょ

俺がゲームセンターデビューを飾ったのは20歳を過ぎてからのことで、
それまでゲーセンに通う人をむしろ積極的に下に見ていたというのに今では積極的に週2〜3回は訪れているというのは、
大手メーカー「コナミ」の提供する「クイズマジックアカデミー」および続編「クイズマジックアカデミー2」のせいである。


このゲームは「マジアカ」などと略され、オンラインで全国のプレイヤーと様々な形式のクイズで対戦するという内容のものである。
単純な○×、四択に始まり、何かの順番を正確に当てるものや文字をキーボードで入力するようなのもある。
実際やってみると己の知力に加えてゲームへの慣れが要求されることが分かるのだが、そのバランスが絶妙で、
ついもう1クレジット入れてしまうという中毒性の高さを持っている。


2003年の12月にたまたま訪れたゲームセンターで、大変空いていたから、という理由でエントリーカードを購入し一度やってみたのが始まりだった。
最近ではゲームセンターのいわゆるアーケードゲームでも個人データの記録が出来て、
コンシューマ機でお馴染みの「セーブ」が可能なものが結構あるのだがマジアカもそういう類のゲームで、
「エントリーカード」なるものを使用すると自分のキャラやそれに付けた名前やクイズの成績を保存することが出来たのだ。
これも俺にはちょっと好感だった。毎プレイ100円なり200円なり払うのだからそれなりに長く楽しみたい、というのがあった。


やはり一番熱いのは人間相手の戦いだ。コンピュータ相手では絶対に出ない量のアドレナリンが分泌される。それが分かる。
予選(3回行われる)で一度も勝てず、決勝でも最初の3問くらい相手の方が早く答え、より多くのポイントを獲得しているような状況。
そこから徐々に、確実に俺の脳が開いて加速していく。
文字を並べ替えるタイプの問題では、バラバラになった文字を見た瞬間に答えが分かるようになる。
その問題を以前やって覚えているというのではない。タネはなく、純粋にヒラメキ力が最高に高まっているのだ。
○×も、音にすれば「パーン、パーン、パーン」、という感じで押して連続で正解していく。
感触的にはもう追いついているけど俺は手を緩めることなく最後までガンガン当てる。当てられる。
小数点以下二桁まで得点は出るが、コンマ1点差で勝ったときなんかはドッと体温が上がって自分の集中力を見直したりもする。


まぁ、これは実力伯仲だからこそ成るバトルであって、本当に上位にいる人と当たったりするとその差は衝撃的ですらあり、
ゲーム内最高のランク「賢者」になってからは苦闘の連続であった。
100点満点はザラだし、90点近辺を取らないと予選突破も覚束ない(90点という事は全問正解が当たり前ということである)。


そんな「クイズマジックアカデミー」の続編である「2」が先日リリースされた。
ジャンキーの人と比べると自分など大したことないが、それなりに通っており、今日も1000円分プレイしてきた。
どうも今回はオンラインの通信に問題がある?らしく、しょっちゅう相手がコンピューターだけのバトルが組まれたり、
予選途中で人間だったキャラが回線落ちしてコンピュータになるという事が多い。
コンピュータのみになると途端に難易度が下がり、今日でいうと9連続優勝とかしてしまうことになる。
前作では考えられない話だ。


自分は赤毛の無難なキャラクターで「そうり」という名前でプレイしている。
小泉首相がお忍びでやっていたら面白いな、視察とか言って、と思って付けたんだか何だか今となっては思い出せないが、
もうすぐ1年の付き合いになってて、愛着が湧いてきてるのが不思議だ。